2016年8月4日木曜日

F先生の見解・・・治療10ヵ月を前に

秋にスタートした耳鳴り治療も夏を迎えてしまいました。

治療開始から10か月が近づき、F先生が耳鳴り治療についての見解を話して下さいました。
以下、先生のお話を覚えている限り、まとめてみました。

<耳鳴りと腰痛は同じようなシステム>
 耳鳴りは、治すというよりも、悪化と改善の競争のようで、どうやらそういう病気のような気がする。
 治療している感覚からみて、日常の生活が耳鳴りの発生原因になっており、注射で改善させても、日常の障害があるので、治療が勝つか、悪化が勝つかというシーソーゲームをやっているような気がしている。
 これは腰痛と同じようである。
 腰痛の患者も、治療で腰痛がなくなるわけではなく、普段の生活で腰痛をおこす。
注射でその痛みは改善するが、また腰痛になる。だから永久に治ることなく腰痛を抱えて生活している。ただし注射をすることで腰痛の波は全体的に下がった状態で抑えられ、推移するので、それなりに幸せに生きていけるだろう・・・、それとほとんど似ていると、最近気づき始めた。
 痛みと同じシステムで耳鳴りも鳴っている・・・痛みの神経が興奮するかわりに、耳の場合は音を作る神経が興奮してしまうのだろう。
 日常生活において、そうなるようなストレスを必ず加えている、内耳神経に何か悪いことをやっている・・・。それと、(ブロック注射の)薬で治そうとする力と力の戦い合いになっている。こちらが勝てば耳鳴りは静まってくるし、悪化が勝てば、また音が大きくなる。
 だから、何が悪化になっているのかというのを正しく理解して、それを避けるようにしないとなかなか治らないだろう。しかしそれが何か、というのはなかなか分からない。
 ゆえに、「治す」というよりも「メンテナンス」という考え方になってくる。
 それが真実を突いているような気がする。他の方を診ているとそうである。
 腰痛と耳鳴り、ほとんど一緒・・・のようだ。
 2年3年と腰痛で通っている人がいるが、それは治すために通っているのではなく、日常生活を向上させるために通っている。
 そういう意味で、「治そう」とすること自体がおかしいかもしれない。
 これで日常生活をちょっと整えてあげましょう、底上げしましょうという考え方になってきた。

先生のお話は概ね以上です。
それにしても・・・耳鳴りと腰痛がつながるとは思いもよりませんでしたが、話を聞いているうちになるほどなぁと思いました。


*耳鳴りを悪化させる要因は生活の中に
 私は、耳鳴りの悪化要因が「音を集中して聴く」ということが耳の神経を痛めていると思い込み、「聴くということを続けているから、耳の神経が過敏になっている(=悪くする)ということなんでしょうか?」と質問しましたが、少し違っていたようです。
聞くことももちろんかもしれませんが、それに限らず、日常生活全体の中の何かということのようです。
仕事のストレス、睡眠不足など全ての中に何か耳鳴りを悪化させる要因があるということなのでしょう。しかし、何からくるのかは、もちろん分かりません。


*メンテナンス
腰痛の方で2年3年と先生のところに通っていらっしゃる方は、日常生活を支えるためのメンテナンス治療なわけですが、耳鳴り治療も、治療を止めるとまた大きく鳴りだすのかもしれません。ただし、鳴りだすといっても、そのレベルが下がっているかもしれませんけど、とのことでした。
そして腰痛と違うところは、体重がかからないということ。
腰痛は体重がかかるところなので、年々重力に負けて悪くなっていくそうですが、耳鳴りは体重がかかるところではないので同じ経過を辿るとは限らなさそうです。
つまり、これまでのようなペースで延々と続ける必要はないだろうという解釈ができます。


さて、このようにF先生の診断=見解を頂き、そろそろ区切り、あるいは終結が近づいてきたようです。
1年は続けるつもりで・・・と昨年末覚悟をして始めたわけですが、実際ここまでくると、F先生が先の見えない治療を継続して下さっていることのありがたさがますます身に滲みます。

自分の中で、腑に落ちるところ、を模索しているところです。

37回目は改めてアップする予定です。