2016年10月29日土曜日

44回目 2016年10月14日

*全力で脱力!?
「耳鳴り撲滅に・・・かけたいところなんですが・・・」と開口一番F先生。
「いや~、撲滅したいですが・・・消えない~・・・消えるというのは期待は・・・(できそうにない)・・・」と苦し紛れというか実にあいまいな返答をする私に、
「うーん、でも、消えることもあるかもしれないなぁと、多少は思ってるんですけどねー」
と仰って下さる先生。
前回からの経過は現状維持。
「底上げしている感じの下の方がいい感じで、しかし上の方は、そこそこ小さいけれども消えるっていうところまではなかなかいかない感じで・・・」というコメントに
「うん・・・そうだろうな」という先生の相槌に、やはり耳鳴り撲滅は厳しいということがわかります。
私としては前々回の状態がブロックの間隔がもっとあいても続けば、離れていけるという感じなのですが、やはり波があり・・・。

いつも何事もなく注射をして頂いているので、何も書かなくなっていますが、久しぶりに先生から新たなご指示が。

いつも仰向けでベッドの枕に首を少し反らせるようにしていますが、加えて
「注射の時に、全身の集中で力をぬくこと、首の力をぬくことを心掛けて下さいね。
全力で力をぬく・・・まるで寝ているときのように」
全力で力をぬくって・・・ちょっと笑いそうになってしまいました。
全力でと言われると思わず力みそうですが、それで力をぬく努力ですから、なんだか矛盾した感じがするのですが、先生の仰りたいことはよくわかります。

要はぬけばぬくほど薬が的を射るようになるのだとか。

力をぬくってなかなか難しいです。
しかし、痛みを感じると筋肉が針の前に出てくるそうで、注射の行く手を阻むそうです。
そうすると筋肉注射になってしまって効果が出なくなってしまうわけです。

先生「うまくできているんです、体って・・・痛いと守ろうとするんですよ。・・・もう、人間の体には勝てません!」

本来は、血管の束や神経が通っている空間、すき間に薬が入らなければいけないわけで、狙ったところに薬液を入れるのに、とても微妙な感触で針を進めておられるのだと思います。
それを高い確率で的中させるのに、体の反応との闘いになるのでしょう。
最近注射の位置は以前より前の方になっています。
より効果をあげるために工夫をされて、結果、患者の体勢も成功不成功に関係すると考えられたのだと思います。

しかし、もともと先生の注射はほとんど痛くありません。
刺入時に時々痛みを感じることはありますが大して強くありません。

「ちょっと痛くてもそうなんですね?」
「そうなんです。そのちょっとが微妙に影響する注射なので」

無意識に反応するものを、できるだけ集中して反応しないように努めるというのは難しいものがありますが、とにかくできる限り首の力をぬくべく、呼吸もゆっくり吐くことで体を弛緩するように努めました。

注射は右はうまく入り、左は7割合格のレベルとか。
さて、その効果は?

*10日すぎたあたりから失速
前回の経過とほぼ同じ状態で推移しました。
直後は軽減、音が高く小さく、天井高いところに追いやった感。夜までキープしましたが、翌日にはいつもの強さになります。昼間は気にせず過ごすことができますが、時に夜就寝時に結構うるさい時がある・・・パターンはほぼ決まっていますが程度の問題です。
昼間の活動に支障がないので1週間以上合格状態です。
しかし残念ながら12日後くらいから朝晩の耳鳴りが強くなり、それもなぜかかなり煩わしい状態。

このところ少々忙しく、睡眠不足から少し眠りも浅くなり始めているので、耳の神経にもいい影響はないでしょう。やはりストレスをためない生活を心掛けていないと注射が負けてしまいます。
次回のブロック注射の日には、昼間もしっかり鳴り続けていたので、思わず治療に期待して出かけました。これは直後に効果あり!次回書きます。

治療1年の総括をしたいところですが、ゆっくり振り返って書く(遅いので)時間がありません。
もう少しというところで耳鳴りの状態が今一つ安定せず、ここへきて戻り気味の理由が2週間ペースにしたからなのかはもちろんわかりません。
診療所が予約一杯なこともありますが、この約2週間ペースの治療をしばらく継続し、いずれまとめたいと思います。





2016年10月22日土曜日

43回目〇 2016年9月30日

このところ、多忙に加え、治療間隔が2週間おきのため、ブログ更新が遅れております。

*人生の御伴?
この2週間は快適だったので、これが続くことを期待して診療所へ。
「2週間たって、ちょっときついですか?」とF先生に聞かれ、前回のブロックの効果が今までになく効果が高かったと思うと報告すると、「ぅわっ、それはよかった~!」ととても喜んで下さいました。
そして、その状態をキープするため、という意味合いを含んでいるのだと思いますが、
「人生の御伴にどうぞ・・・という感じです」とちょっと笑いながら仰いました。
今の耳鳴りで問題なくやっていけると思うのならやめてもよし、あるいは維持と底上げ、さらなる軽減を期待して続けるか、自分の判断でよいレベルのようです。
命にかかわる状態ではないからでしょう。
この軽減レベルがキープすることを願っていつものブロック注射をして頂きました。

*継続は力なり?
今回のブロックは、右がやや浅めに入ったようで、再度深く入れ直されていました。
初めてでした。ちなみに痛みは1度目は全くなく、2度目の方が少し痛みを感じました。
左のブロックの前に、隣の診察室の患者さんのブロックをされるので、お休みしていましたが、待っている間に右の喉の奥に軽い違和感というか、何かがあるというような感覚になりました。痛いとか痺れとかではありません。数分後には消えました。
お隣の患者さんが終わり、今度は左のブロック注射。
こちらはいつも通りで注射の痛みも違和感もなし。
終わると
「まぁ、美実さんの耳鳴り治療が今のところ一番効果出てますね」とのこと。
嬉しかったですが、これは継続の結果だと私は思っています。
また、このように言って下さるのは、しっかり改善している方がいる一方、なかなか効果が出ない方もいらっしゃるからかもしれず、先生のご苦労を想像しました。
やはり耳鳴り治療は一筋縄ではいかない難しさがあるようです。

*直後はかなり軽減するも、持続につながらない
診療所から最寄り駅に行くまでの間に、はっきりと耳鳴りが小さくなっているのを実感して爽快です。しかし持続しません。
大きな変化はないので、日ごとの記述は省略しますが、翌日軽いリバウンドのように増強、その後それよりは小さくなりましたが、前回のように終日気にならないレベルの持続にはならず、朝晩わずらわしい日もあれば、終日ほとんど忘れた状態の日もあり、一定しませんでした。
一度、珍しくキーンという一過性の耳鳴りが数回連続した日があり、ギクっとしました。
止まらなくなったらどうしよう?という13年前の恐怖心がよぎりましたが、消えてくれました。

なかなか思うようにいかないものです。
やっていけるレベルを維持するために、ブロック注射で支えてもらっているのか、はっきりしませんが、ひとつありがたいことは、耳鳴りだけでなく、例の脳が元気になる感覚と、頭が重い時や、緊張型頭痛の時、即座に効く(タイミングが合えばですが)というメリットです。
一緒に脳の老化を予防してもらっているような気がします。
それというのもF先生のブロックの技術の安全性が高いおかげなわけで、すっかり頼ってしまっているかもしれません。

きっちり通い続けて、そろそろ治療1年になります。

耳鳴り軽減をどこまで頑張るか、あるいは維持療法とするならどのくらいの間隔で継続するのか、考えつつ日々の生活に追われています。






2016年10月7日金曜日

42回目◎ 2016年9月17日

*精度の上がった上頚神経節ブロック
診療所の連休前の治療で混雑していましたが、F先生はいつも無理を重ねてしまうので、と仰り連休を楽しみにしておられるようでした。英気を養っていただきたいものです。

上頚神経節ブロックは耳鳴りのみならず、自律神経失調に伴う諸症状にも効くようです。
連日様々な症状の患者さんにブロックを打つことで、注射の精度が必然的にあがっているのだそうです。
確かに最近毎回注射直後の耳鳴り軽減を感じるので、以前よりその確率はあがっていると思います。

いつもの左右2%のブロック注射でした。
今回は、左右とも全く!刺入時から最後まで痛くなく、何も感じないくらいでした。
さすがにいつもどちらかが刺入時にわずかに痛みを感じたりするのですが、無痛の点ではパーフェクトでした。副反応も全くなしでした。


* 最も浮き沈みの少ない2週間、快適!
前回とうってかわって、終日小さめで持続。浮き沈みの少なさは今までで一番好成績かも
しれません。

注射当日◎:このところブロック直後の軽減が確実で、帰りはいつも爽快な気分にある。
    深夜に少し強くなったが、気になり度が少ない。  
1日目〜10日目◎:朝夕のうるささがましで、6〜7割減程度だが終日変わらず気にせず活動でき
           る。終日変わらないのが気分的にかなり快適だったので◎の評価。
11日目◯→△:朝昼は気にならないレベルだったが、夜になり増強、息切れか。
12日目◯→△:昨日とほぼ同じ経過。夜が煩わしい。

13日中快適日10日   合格日全日


*この状態が続いてほしい・・・ブロックで耳鳴りのメンテナンス

非常に過ごしやすい2週間でした。スケジュールがつまり始め、蝉の声ももちろんなくあたりが静かになっているわりに耳鳴りが小さいので、何かに集中していると完全に忘れるレベルで、耳鳴りメモも放念でした。

わずらわしさが続く週、快適さが続く週と凸凹。

週1回の治療が2週間おきになり、それでも効果があるのは前進です。
調子のよさを体験するとこの状態の持続をどうしても期待していまいます。
なかなかやめられそうにありません。

自分で1年という縛りをなんとなく作っていましたが、結論を焦らず、もうしばらく様子を見てみたいと思います。




2016年10月1日土曜日

ばね指と手首の治療 2016年8月25日

時間が経っていますが、経過を含めた報告です。

*ばね指(右手親指)と手首くるぶしの痛みとダブル故障
去る7月25日の朝、起きたら右手親指がばね指になっていました。まだ軽いひっかかりで、数分すると戻ったので気にしないでいたのですが、それから、徐々にひっかかりが取れるまでに時間がかかるようになり、指の付け根(手のひら側)に痛みが出始めました。
同時に去年から3回痛めている右手首くるぶし周辺の痛みがまた出始め、今回は2か所同時に故障してしまい、やはりF先生の注射が頼みの綱だと治療して頂きました。

*ばね指は手の甲側から注射
ばね指の注射をF先生にお願いするのは初めてでしたが、もちろん心配などはなく、先生のサイトで読んだ通り、手の甲側の親指の付け根人差し指側辺りから注射されました。
刺入の際に痛みがありましたが、そのあとは痛みはほとんどなく、ばね指のひっかかりの部分を指先で確認しながら、針を進めていらっしゃいました。
けっこう時間がかかっていましたが、痛みはほとんどなく終わりました。

*手首くるぶしの痛みはTFCCとくるぶし周辺の痛み
どうも右手くるぶし周辺の痛み、手首を外に曲げると曲がり角が痛いという状態が、慢性的になっているようです。たぶん使い方の癖もあるかと思います。

今まで3回受けているので、同じ内容です。
ただ、今回はF先生の方がめずらしく難渋されました。
針が入ったはいいのですが、薬液が関節の中にきちんと入らず、手の甲や手首の表面にポッコリ滞留してしまうので、針の方向や深さを随分探しておられました。もちろん麻酔が効いているので痛みは全くありません。
そして、2度トライ。こんなこともあるんだなぁと文句というより、申し訳ない気がしてしまいました。
なんといっても、関節内注射の保険点数は80点。やり直しても変わりませんし。
しかもやたら時間がたっています。すでに30分近く経過。
非常に時間をかけて針をすすめられるので仕方ありません。
効果があるかどうかは時間が経たないとわからないので、様子を見ますと言ったのですが、
先生は注射のために撮ったレントゲン写真を拡大してじっと見ながら考えている様子。
「これは・・・もしかして・・・」と先生、
「はい?(私の手首に何か問題があるのかしらん?)」
「もう一度やらしてもらっていいですかね?ちょっと今ひらめいたんです」
「いや~、でも先生大変ですから・・・」
「いや、このままだと(薬液がちゃんと関節内に入っていないので)効かないですから」
といって3度目の正直。
普通3度目では打たれる方もめげそうですが、麻酔が効いているので痛くないし針は極細なので怖くはないのです。

なんでも、レントゲン写真の見方に問題があったらしい。
で、今度は見事に薬液が関節内に入りました。入るのが自分にもわかりました。
ただし、最後の1mlのみ。
これで様子をみて、痛みがとれないようだったら、再トライとなりました。

何度も針を刺すことになったので、謝っておられました。
こういう場合はやはりお医者様と患者の間の信頼関係あればこそだと思います。
あんな完璧な注射をする先生でも、うまくいかない時があり、それくらい手首の注射は難しいんだなと思いました。
そして、やり直す不屈の精神。


*3週間で9割改善、3週間でばね指完治、手首95%改善
今10月になったところですが、ばね指は既に完治。
手首は一旦完治し、使い方のくせでしょう。わずかに痛みが出ることがありますが、治癒していると思います。
注射翌日から数日、ばね指のひっかかりが取れなかったりしていましたが、結局2週間で85%くらい改善。手首はしつこかったですが、3週間ほどかけて痛みはひいてくれました。
これ以上痛みはひかないかな?もう一度かな?と思っても、あと数日様子見していると、もう一段階痛みが軽くなります。過去の注射で経験済み、今回も同様でした。

そして、どちらも1回で完治!助かりました。
ひどくならないうちに治療したのもよかったかもしれません。
ステロイドのコントロールについては先生のサイトの通りです。(ステロイドの項目があります)
もちろん絶対安全というものはないのでしょうが、少なくとも薬液の中身についてわからない患者にとっては、再少量で最大の効果のある量を研究された上での注射だということは大きな信頼になります。

現在はすっかりよくなり快適です。
いつものことながら、本当にありがたかったです。