2016年5月30日月曜日

30回目◎ 2016年5月20日

*30回の節目に
 過日耳鳴り治療半年を振り返りましたが、それらに加え、注射後の反応とその後の経過について、毎回違うながらも2つの傾向があると感じています。

 1)リバウンドがはっきり来た時、その後耳鳴りが小さくなるのも明確。
 2)リバウンドがあまり強くないときは、耳鳴り軽減もあまり顕著でない。

リバウンドは最近以前より少しレベルが下がった感じですが、しっかりきた方が後が小さくなると思うと通過儀礼のようなもので、むしろ後に期待したりします。
とはいえリバウンドの程度も人によって違うようで、耐え難い強さになる方もいらっしゃるようですから、ないにこしたことはないと思います。
私の場合は耐え難いレベルでないのが救いかもしれません。

この2つの傾向を感じているとF先生に話すと、それは理論的に正しいのだとか。
期せずして理論通りの反応なわけですが、それが改善に向けての正しい反応だとすれば方向は合っているのでしょう。

それから前回からの経過について、リバウンドありで快適日が3日だったこと。
左側の注射後のふくらみはあまり効果に関係なく、直後の頭酔いは、むしろ薬がよく効いたためではないかと思ったことを先生に報告しました。

前回注射後のふくらみを気にされていたF先生ですが、問題なかったので、救われる、ふくらみが出ても変わりないというのは嬉しい、と仰いました。
的確な注射を極め続けながらも、100回やれば100回とも違う注射なのだそうです。
「救われるなぁ」という言葉に、1本1本の注射に重い責任を背負って打って下さっているのだなということを今頃改めて思い出す始末。
感謝の念を新たに。

今回も左右2%のブロック注射でした。


*治療間隔が少し不規則に
 いまやF診療所は通院圏内の方はもちろん、全国から集まる難病の患者さん、そして増えてきているらしい突発性難聴や耳鳴り治療の患者さんでパンク状態になってしまっているようです。
 連日F先生とクリニック主任のAさんは必死の治療と対応をされています。
 そこで、私も治療の間隔を少し空け気味にすることになりました。
 これだけの回数です。本当は卒業しているところかもしれないのに・・・。
 F先生がどう見極められるか、私も自分なりの着地点を見出していきたいと思います。

今回は10日の間隔。1週間過ぎたらじりじり悪くなるのかなぁ、と思いながら過ごしましたが・・・。

注射当日×:午前の受診。直後の耳鳴り軽減が少しで、ほどなくリバウンドとおぼしき強さの耳鳴りで午後の仕事は煩わしかった。
1日目◎:朝からすでに小さ目。リバウンド通過かもしれない。日中7割減くらいでほとんど
     気にせず過ごせた。早い立ち直り。
2日目△:なぜか少し後退。耳鳴りと関係ないが、珍しく目がかすむ。
3日目◎:8割減くらい。嬉しい。これが続けばゴールも近いのだが。
4日目◎:昨日とほぼ同じ。深夜に少し強くなる。
5日目〇:少し強くなったがまぁまぁやり過ごせるだろうという程度、
6日目×:なんと、久しぶりに早朝目覚めた時頭を動かしたら回転性めまいが!
     耳鳴りもいきなり強い。なんてこと!
     めまいは、起床まで1時間弱あったのでただひたすら静かに頭を動かさずじっとして
     浅く寝たら収まっていた。
     助かった、出勤可能。
     念のため、常備しているめまい止めと吐き気止めの薬を服用して出た。
     しかし、耳鳴りは終日うるさく、仕事中もかなりわずらわしかった。
     夜は気がたっていたので、頓服として睡眠薬をのんで寝た。
7日目△→〇:昨日の状態を引きずらずにすんだ。
      朝は耳鳴りが強かったが、日中仕事に集中していればあまり気にならない。
     復活しそう。
8日目◎:朝から耳鳴りが小さ目。復活したみたい!
      終日耳鳴りを気にすることがなかった。
      一昨日のうるささから解放されたし、浮上できたのが嬉しい。 
9日目◎:部屋の気温が上がり、睡眠の質は今一つだったが7時間くらいは寝られた。
     今日もほとんど耳鳴りを気にせずすごせるレベルだった。
     深夜は若干強くなるが、いつもよりは弱め。とてもいい傾向。

*改善の土台ができつつある?
 やはり睡眠不足は要注意です。
 昔から回転性めまいはたまに出ることがあり、酷い時は出勤不能で、何度か休んでしまったことがありました。耳鼻科にいくにもグラグラで、吐き気がするので行くのが困難なほど。いつもただひたすら横になり頭を動かさないようにして安静にし、嵐が過ぎ去るのを待つという感じです。
 今回は1時間足らずで回復してくれたので、胸をなでおろしました。
 が、耳鳴りも強くなりもとに戻ってしまったかなぁと、しまったという気分でしたが。

 その後なんと急浮上!
 いや~、嬉しい!ほんとうに!
  10日間中、合格日7日、快適日5日です。
 6日目には早くブロック注射していただかねば、後退してしまう~という焦りの気持ちになっていましたが、もちなおしたことが今回の大きな前進です。
 治療継続による底上げ効果が出てきたのかもしれないとも思います。
期せずして今後は少しずつ治療間隔があくことになるので、この底力が確実かどうかも確かめられそうです。

今後の更新は少し不定期になりますが、引き続き前進、後退、ともに書き続けていきます。



2016年5月20日金曜日

29回目〇 2016年5月13日

*予約いっぱいの中
今日も患者さんが待合に数名。昨秋と比べ明らかに患者さんが増えています。
F先生の治療には回数を重ねる治療が多いわけで、待ち時間ができるのもやむを得ません。

さて、前回はその前のように6日間連続とはいかず、4日間くらい良い状態だった一方、数年ぶりに8時間一気に深く眠れたことをF先生に報告しました。
「いかに交感神経がどれだけ(睡眠の)じゃまをしているかということですね」と言われ、自分ではそれほどストレスも感じていませんが、知らず知らず気が張ったままなのかもしれないと思いました。

先生は真剣な面持ちで「できるだけ核心をつくように、狙っていきます」と仰って、左右2%のブロック注射をして頂きました。
実際感触として結構深いところに入った感じがありました。
右は少し痛みがありましたが、左はほとんどなし。
左に関しては、注射したところに膨らみができたそうで(当然私には見えない)、もしかしたら薬液が筋層に入っているかもしれないとのことでした。その場合、効果が出ないのだとか。
しかし、いつもと違った感じもなかったので、そのまま様子見となりました。


*軽い酔いを感じる
注射直後、待合で会計を待っている時、治療開始以来初めて軽い酔っ払いの頭になりました。ふらつきはなかったので、駅までゆっくりと歩き、電車は座ることができたので休みながら帰ることができました。
 ということは、薬がいつも以上によく効いているということかもしれません。
先生は、左のブロックの失敗の可能性を気になさっていましたが、大丈夫な気がしました。


*前回よりベター
駅に着くころには耳鳴り軽減を感じることができました。
4~5時間のことでしたが、最近直後の耳鳴り軽減があまり顕著ではなかったので、気持ちよく嬉しかったです。
このまま続いてくれれば・・・と思ったのですが。

 金曜◎→×:ブロック直後の耳鳴りは小さくなり、電車内の喧騒に埋もれてほとんど
      わからない程度になった。ただ、深夜少し弱めだがやはりリバウンドが
      きた。弱めとはいっても明らかにうるさい。
      それでもまた前回同様睡魔に襲われ熟睡。7時間。
      とにかくしっかり眠れるから嬉しい。

 土曜△:朝からリバウンドの続きのよう。音が心なしかまた変化したようだ。
     さらに高くなった感じ。
 日曜△→◎:目覚めから強めになっていた。音質はもどっていた。
      午後の活動中はうるさいと感じるときもあったが、夕方から軽減し、    
      7割減くらいまで小さくなった。
 月曜◎:朝の耳鳴りが昨日より小さい。終日8割減くらい。
     このくらいだと、外の喧騒の中ではほとんど気にならないレベル。
     これが続けばいいのに・・・。
 火曜◎:昨日に引き続き7~8割減。いい状態が約3日続いている。
     ブロックはたぶん成功だと思う。夜になり少し強くなったが、6割減程度。
     また音が少し高くなったと感じる。
 水曜△:どうしたことか。朝からけっこう強い。いきなり状態悪化。
     やりすごせるが、期待しただけによけい強く感じてしまう。
     睡眠不足も関係しているかもしれない。
 木曜〇→△:良く寝たせいか、朝から弱めになった。半減程度だが昨日に比べれ
      ばわずらわしさはずっとまし。夜に少し増強。


*注射はよく効いた感触
 左のブロックはうまくいっていたようです。7割減の持続時間がのびました。
直後に軽い頭の酔いを感じたことも、薬の効きが強めに出たわけで、この効き目がさらに成績アップにつながってほしいところです。
リバウンドが顕著だと、そのあとの耳鳴り軽減も顕著なことが多いので、最近は不安感より期待感をもつことにしています。
なんとか、〇以上の状態が1週間に延びてほしいです。
      



2016年5月13日金曜日

28回目 2016年5月6日

2週間ぶり
 連休明けの診療所は予想以上の患者さんのラッシュで恐縮の中、治療をしていただきました。
 TFCCの治療後、手首くるぶしの痛みは順調に軽快してきていること、耳鳴りの減少状態が6日間持続したことを手短に報告しました。成績アップにF先生も「頑張ります」と仰って下さいました。
 左右2%のブロック注射。


*なかなか期待通りにはいかず・・・
 先週と同じかそれ以上いけばいいなと思いましたが、期待に反して後退の1週間でした。残念。
 ブロック後の耳鳴り減少があまり顕著でなく、数時間でリバウンド様の耳鳴り増強があり、数回前と似た状況。
 なんとか4日間、まぁまぁな日が続いたというところで、思うようにいかないものです。

 金曜△→×:注射後の耳鳴り軽減がそれほどでなく、時間も持続せず。
         3時間くらいで弱めだがリバウンド様の増強。しかたない。
 土曜×:いつもより耳鳴りが高い感じがする。ちょっと蝉の声に似た感じ。
      好転反応として音の質が変わってきているのか?
      でも、音量としてはわずらわしい。久しぶりに終日うるさかった。  
      連休前の1週間の快適さが遠くなる・・・悔しいな。
 日曜△:昨日よりいくぶんましになったが、まだ続いている。
      夕方以降になり、少し引っ込んだ感じ。物事に集中しているとあまりきにならないところまで
     戻った。
 月曜△→〇:とりあえずリバウンドが遠のいたようだ。半減程度。
         快適!とは言えないが、折り合ってはいける。少しほっとした。
 火曜〇:昨日とほぼ同じ。
 水曜〇:変化なし。
 木曜〇:それでもなんとか4日もった。夜になり少し小さくなったように感じる。 
      夜に小さく感じるのはありがたい。たいがい部屋の静けさで増強して聞こえることが多いから。

*良いことひとつ
 耳鳴りの成績は残念でしたが、睡眠にはものすごく効きました
 帰宅途中からブロックの効果で眠気がくるのですが、この日は夜の眠気が半端なく、家の用事もほうりだして寝てしまいました。
 1度も目覚めることなくなんと8時間
 疲労があったのかわかりませんが、不眠に悩まされていた頃には考えられない睡眠時間です。ぐ・・・・っすり寝ました。翌朝は頭すっきり、体も軽かったです。
 これだけでもありがたいです。
 耳鳴りは山あり谷ありとあきらめず、続けるのみです。


2016年5月9日月曜日

27回目◎ 2016年4月22日

*連休前の治療
 最近は以前にもましてF診療所は予約が早々と埋まり、F先生もスタッフのAさんも大変お忙しそうです。
 その合間に治療をお願いしています。よって先生との会話も必要最小限です。
 前回同様リバウンドについて聞かれ、以前より小さ目のリバウンドが丸1日程度、あとは4日連続でほぼ合格状態が続いたことを報告し、いつものようにブロック注射をして頂きました。


*6日間持続・・・一応新記録
 今回も注射直後の耳鳴り減少はあまり顕著でなく、すぐにリバウンド状態がきてしまいました。ただし以前のように「あぁ~、始まった」と憂鬱になるほど強くありません。しかも短めで、翌朝から収まる傾向でした。
 そして、初の6日間持続!やっと1週間に近づきました。まだ初めてですが、前半は耳鳴りをほとんど忘れて、後半は意識はするものの何かに集中していると忘れている状態。快適だし、嬉しかったです。
 次回が祝日で2週間後のため、14日間の経過です。メモ書きからおこしました。
 
治療当日×:直後の耳鳴りはスパッと小さくならず、2、3時間で強く感じ始める。
    リバウンドみたいだが、以前ほどきつくない。でもうるさいから×
翌日◎:朝からすでに耳鳴り小さ目。ありがたい。終日7~8割減なのでかなり楽。
    よかった、リバウンド弱め短めになってきたみたい。
2日後◎:昨日とほぼ同レベル。友人のコンサートに行ったが、終始耳鳴りが邪魔に
    ならなかった。強めのときはわずらわしくて集中して聴けなくなるからだいぶ
    違う。かなりいい感じ。
3日後〇:少しレベルが落ちる。6割くらいというところか。でもこの程度なら物事に
     集中すると気にならずにすむのだから、いいとしよう。
4日後〇:ほぼ同じ。
5日後〇:ほぼ同じ。
6日後〇→夜△:昼間は昨日同様調子よかったが、夕食後から少々うっとうしく
        なり始めた。
7日後△:通常なら治療の日になるが、なしでどうなるか。
     残念だが朝からけっこう鳴っていて、終日変わらず。
     週前半が気にせずいられる状態が続いたので、よけいわずらわしさを感じ
     てしまう。何をしていても気になる一日。あ~あ・・・。
8日後〇:復活?!半減程度だが昨日よりまし。
     せめてこのくらいで続けばいいのだけど。
9日後△:朝からけっこうしっかり鳴っている。昼間は少しましになったが、夜になり
     耳鳴り増強の感じ。
10日後〇→△:朝は昨日より小さ目。ほっとした。
        午前中TFCCの治療のみF診療所受診。
        午後の仕事の途中から耳鳴りが邪魔になり始めた。
11日後×:連休初日。さすがにもたなくなったか・・・。
      リバウンドレベルに近いくらいになってしまい、久しぶりに高音の蝉の鳴
      き声みたいになった。カフェでコーヒータイム中もわずらわしいのでホッと
      しない。
12日後△:睡眠時間は目覚めずしっかり7時間。
      去年の中途覚醒だったころには考えられなかった長さ。ブロック注射の
      おかげだ。しかし、耳鳴りは多少ましとはいえほとんど昨日の続き。
      常に気になる。
13日後△:変わらず。ついに3連休は耳鳴り後退のうちに終わってしまった。


*年末年始の2週間よりじわり進歩
 前回の2週間あきの時と比較して、持続時間が長くなったと感じましたし成績良好です。
 とにかく、非常に良好からまぁ良し、の状態で6日連続は初めてですから進歩です。
 耳鳴りは消失までいかなくても、気にすれば鳴ってるな、というレベルだと邪魔にならないので満足できます。それが連続すれば私としては完治レベルです。そこまで目指せるか、あるいは6割~くらいで波がありつつまぁまぁいい感じでいければ改善として納得するか、納得できるか・・・。
 しかし、まずは程度でもどんどん日数が延びることが次の目標です。
 そこから着地点が見えてくるように思います。
     
      

2016年5月6日金曜日

再びTFCCの治療 5月2日

*気をつけているつもりでも酷使しているらしい
 この半月ほど、また右手首を外側に曲げたり、カギをかけるなどの回旋動作でくるぶし周辺が痛み始めていました。
 仕事上、手を酷使してしまうということもありますが、それ以外にキャリースーツケースを引く時、持ち上げる時などでも手首に負担がかかっているようです。
 あやしいなと思って軟膏をぬっているうち、珍しくかゆみがでたのでやめ、じりじり痛くなってきたので久しぶりに鍼灸にも行きましたが、筋肉の緊張がましになっただけ。
 1回の注射で完治してしまう体験をしてしまった私は、もうやはりF先生にお願いするしかないと思いました。

 先生はおそらくTFCCでしょうと仰り、昨年秋同様手首への注射となりました。
 レントゲンを撮り、先生はそれを見ながら注射するポイントをマジックで手首にマーキングされ、狙い定めて針を入れると局所麻酔が行き渡るまでしばらく待ちます。
それから非常にゆっくりと深く刺していかれましたが、異物が入ってくる感じはあっても痛みはほとんどありません。
 2分くらいは経ったか、けっこう長く感じましたがそのあと、
 「プシュッとなる可能性があるなぁ・・・圧が高いと・・・」と先生。
 薬液が圧の高さで組織内に入らず外に出てきてしまうということなのかな?
 と、次の瞬間薬液がうまく入りはじめたようで、手首の奥に流れ込んでいくのがわかりました。
 「これで、大丈夫。・・・でもね、今休めるんでしょう?なるべくこういう動き(カギをかける捻りの動作)はやらないようにできますか」とのご指示。
 もちろん今週は極力手首の回旋は避けて過ごします。

*3日で7割減
 注射から3日、翌日から痛みは半減し、まだ消失はしていないものの、回旋動作をやってみるとほとんど痛くありません。でも、用心して極力やりませんが・・・。
 やはり即効で効いてきます。薬は2週間程度留まって効き続けるようですから、さらに痛みは減るだろうと思います。
 早く復帰できそうです。それが何よりありがたいです。


*幸運
 関節に打つ注射が難しい技術だろうということは、素人にも想像のつくことです。
そしてF先生の注射は今回もほとんど痛みがありません。薬剤(ステロイド)のことについても言うに及ばず、心配がいりません。
 でも、その技術に対する保険点数はあまりにも低いです。 
 技術に対する価値を無視した値段であり、申し訳ないレベルです。
 このへんのことについては、なぜそうなのかを先生ご自身が一番新しいサイトの記事の中でも述べておられます。

 保険制度の問題は政治的な要素が絡み、流れには逆らえないのでしょうが、このままいくと、できるかぎり手術を避けて腱鞘炎やTFCCを治したい患者は、西洋医学では治療ができなくなる(というかすでに鍼灸の方に流れている)のかもしれません。
 ですから、このような医師にとって理不尽な治療を引き受けて下さった先生には、ただただ感謝するしかありません。
 
 耳鳴りの治療ももちろん、このような治療を受けられること自体が非常に幸運です。
 治療が無駄にならぬよう、手首を傷めないように気をつけていくつもりです。


遅くなってしまったので、27回目の治療と経過は後日に致します。



2016年5月1日日曜日

上頚神経節ブロックの効果・・・耳鳴り治療半年を振り返る

*当ブログを訪れて下さるみなさまへ
 このブログをご覧下さっているみなさま、ありがとうございます。
 たぶん耳鳴りに大きな関心のある方々がほとんどではないかと推測しています。
 本来ブログなど得意でない私が、上頚神経節ブロックという一般的に知られていない耳鳴り治療の一例、参考となるべく、なんとか続けてきました。
 日々の忙しさでちゃんとお答えできないだろうと思い、コメント欄を設けておりませんが、経過を見守っていただければありがたく思います。

 さて、上頚神経節ブロック注射による耳鳴り治療も、こつこつ続けるうちに半年が過ぎました。
 耳鳴り治療を決断した時長期戦を予想しましたが、まさにその通りになりました。
 連休に入っていることもあり、治療タイミングが少しずれますので、ここまでどんな経過をたどってきたかを振り返ってみることにしました。
 30回近くになりましたが、行きつ戻りつしながらも、確実に改善してきていると感じます。

*現在の耳鳴りの高さ
 もともとの耳鳴りは、キーとシーが混ざった、ホワイトノイズに近い高めの音で、その感じは変わりませんが、より高めになり、薄まったような感じです。
 当然強さとの兼ね合いでわずらわしさは変わります。
 

*現在の耳鳴りの強さ
 耳鳴り自体は、就寝中以外はずっと鳴っているので、残念ながら未だ消失には至っていません。特に顎を動かすと頭の中で鳴る耳鳴りの塊(「私の耳鳴り」に記述。文中に8000Hzで50dbとありますが、この2年は35dbでした)は、時々少し小さくなるようですが、基本的にほとんど変わりません。
 しかし、表面の耳鳴りの強さはずいぶん変わりました。一定していませんが・・・。

 ・9割以上軽減:
   最高の状態!これまで、数回経験。
   消失といってもいいところですが、残りの1割は、もしかしたら町の喧騒に紛れ
   ているので耳鳴りが聞こえないのかもしれないと考えます。
   世の中の雑音がクリアで(変な表現ですが)嬉しくなる爽快さです。
 ・7~8割減
   かなり快適。気にせずいられる。現在週1~2くらいで体感。
   これが持続できたならば、完全に納得、十分快適な聞こえで生活できます。
   消失ではありませんが、私はこのレベルなら十分やっていけます。
 ・4~6割減
   半減程度。鳴っているのを常に自覚。現在週の半分程度がこの状態。
   何かに集中している時に忘れているレベル。
   このくらいなら仕方ない、折り合っていきましょうというレベル。
 ・3割減以下
   わずらわしい。何をしていても気になる。特にブロックの翌日、翌々日におこるリ
   バウンドは治療開始レベルに近い時もあってきつい。その後軽減することを信じ
   て儀式と思ってやりすごしてます。
   あとは疲労やストレス、睡眠不足で増強するようです。
   最近時間が短めで、強さの度合が減少傾向です。

 2、3割から消失に近いまでの振れ幅で、かなり差がありますが、13年続く耳鳴りが、ここまで変化したということは、あきらめレベルからすればすごいことです。
継続した成果を実感しています。
 他の治療法も併用すればもっと改善するのでは、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、当時自分なりにいろいろやってダメだったことで長らくあきらめた状態でした。この治療法との出会いは運としかいいようがありません。それゆえ最後のチャンスかもしれないと、これ一本で頑張ってみようと思ったわけです。

 どの程度で納得だ~と言えるかは、今後の経過ではっきりしてくるかと思いますが、まだ少し道のりがありそうです。
 数字で表してみても、あまりにも主観的で参考にならないかもしれませんが、私の中の治療過程でできてきた基準です。


*耳鳴りの改善日数(1週間内)の経過
 5割以上の改善日数は、
 治療1~6回目:ほとんどなし。
 治療7回目:初めて治療後すぐに音量減を体感。耳奥の耳鳴りも半減。
 治療9回目:注射後3日目に半減以上の軽減
 治療12回目:直後の音量がほとんど消失状態になる。ただし持続は2~3時間。
 治療16回目:半減以上軽減状態が2日持続し始める。
 治療19回目:9割減状態が2日持続。
 治療23回目:リバウンドの日が1日になり、軽減状態の日が3日から4日持続。

*リバウンド(好転反応=いったん耳鳴りが増強する)
 リバウンドらしきものは、治療7回目、初めて直後の音量減を体感したあたりからあったと思いますが、はっきり自覚したのは10回目あたりからでした。
23回目からリバウンドの時間が短くなり始めているようです。
 リバウンドの強い時は、治療前にもどったかと思うような感じですが、1日ないし2日で落ち着きます。このところそこまでいきません。ありがたや。

*副作用
 ・不整脈(心室性期外収縮):治療4回目の夜に1発。以後なし。
 ・ふらつき:治療後歩いていて一瞬グラッとした。すぐ治る。これまで2度くらい。
 ・首:治療直後数十秒、首が自由に動かせない感じがする。数分で戻る。数回。
 ・顎のしびれ:治療後数十分して消失。1回。
 
私は注射直後のふらつきがなく、よくF先生が心配して「ふらついたりしませんか?」と聞いて下さるのですが、注射後ベッドからすっと立ち上がってシャキッとしたまま診療所を出るので、先生は(薬に対して)強いなぁ、と思われるようです。
患者さんの中にはふらつきがしばらく出る方がいらっしゃるのかもしれませんが、私は1度、診療所を出てから大股で足を踏み出してグラッときた経験があるのみです。

*注射の痛みについて
 一度記事をアップしましたが、このことを書き忘れておりましたので加えます。
 つまり忘れるほど痛くない注射だということになります。
 全く無痛というわけではありません。しかし、かなり高い確率で無痛のことが多く、
 あっても、まぁ針が侵入するので少しは痛いこともあるだろう、と十分我慢できる程度のものです。
 注射がきらいな方にとっては恐怖があるかもしれませんが、F先生の注射はきわめて痛みが少ないです。
 

*耳鳴り以外の効果
 1)不眠
   治療開始当初の第一目的でした。治癒しています。
   10回目の夜に熟睡できたのを弾みに、年末年始にかけて顕著に睡眠時間が
   延び始め、きつかった中途覚醒の回数が0または1となり解消。
   睡眠薬を極力使わないようにしていましたが、必要がなくなったという感覚でし
   た。
   現在の睡眠時間は5時間半から6時間平均です。中途覚醒なしです。
   この2日間は連休に入ったせいか、7時間寝られるありがたさです。
   なお、睡眠薬については、神経が興奮状態でとにかく寝ないとまずいという時
   に、頓服として処方の半量服用することがありますが、頻度は月2~3回です。
   今も、ブロック注射のあとしばらくすると眠気がきたり、夜に熟睡するなど、
   睡眠に良い影響を与えてくれます。

 2)頭痛
   私は頭痛持ちではないのですが、たまたま緊張型頭痛のような状態だった時に
   治療を受けたところ、即効でフワ~っと頭の緊張が溶け、頭痛から解放されまし
   た。予期せぬ出来事だったので不思議な感覚だったのをいまだに覚えていま
   す。

 3)脳の活性化
   これを感じ始めたのは今年に入ってから。脳が元気!という感覚。
   疲れ知らずな感じでやる気が持続します。
   ちなみに賢くなるわけではありません。(笑)
   なんだかこの頃ずっと体調が底上げの感じなのはなんだろう?と思ううちに、こ
   の注射のおかげかもしれないと思ってF先生に尋ねたら、案の定脳に効くとのこ
   と。他に栄養ドリンクとかサプリメントなどは取っていないので、たぶん注射のお
   かげと思っています。
   しかしイケイケドンドンで調子に乗り過ぎ、結果的に体がへばるようなことに。
   反省しました。コントロ-ルが必要です。
   でも、アラ還(アラフィフ卒業ですw)突入の働く女性にとっては大変ありがたい
   「ついで効果」であり、実はこのことが耳鳴りの気になり度をカバーしてくれてい
   る可能性もあります。うまく生かして、アクティヴに活動したいものです。


 以上、現時点の耳鳴り状況と、このブロック注射で体験した他の効果をまとめてみました。書きたいことがつらつら浮かんできますが、また改めて書きたいと思います。