2017年7月16日日曜日

56回目 5月20日  57回目 6月13日

連休になり、やっと覚え書き2回分をまとめることができました。
56回目
*今年初の手首治療
 4月末頃から、また少しずつ右手首くるぶし一帯に痛みが出始めていました。
 ほぼ同じ場所、同じような鈍痛で、小指の動きにも連動して痛みを感じるので、腱鞘炎とTFCCのどちらか、あるいは両方かわかりません。
 こうなると自然に庇うので仕事にも支障が出始めました。
 おそらくこの状態ではよくはならないだろうなぁと思いつつ、自分で円皮鍼を貼ってみたり、サポーター、温めることなどだましだましやっていました。
 腱引き治療にも行きましたが、残念ながら数時間で痛みは戻ってしまいました。
 これはやはりF先生にお願いするしかないと申し出たところ、快く引き受けて下さいました。
 先生の診断はTFCCと腱鞘炎両方でしょうとのこと。
「それを(痛みを我慢して)無理してやったら全然治らない、2年も3年も治らないんです。それがTFCCです。なったときにすぐ治療すればそうならないんですが、皆さん頑張るからこじらせちゃうんですよね。こじらせたらもうおしまい、何やっても治らないです。だから手術でそこを切るんです。それぐらい治らないってことです」
 やはりひどくならないうちの対処が大事ということのようです。
 とにかく切らずに治せるほどありがたいことはありません。
 いつもと同じく関節内注射と腱鞘内注射を片側のブロック注射後の休憩中にして頂きました。
TFCCは手首甲側中央辺りから、今回はなんと台の上に手を置かず、先生が片方の手で支えながらの注射でした。それがびくとも動かないし、刺入部痛も痛みとは言えないほどのもの。
打つ場所を慎重に探しておられ、今回は非常にスムーズに薬液が注入されたようでした。
初診の時の驚愕の無痛注射と変わりませんでした。
何度経験してもすごいと思ってしまいます。
 それから、手首の外側折れ曲がり付近に「痛むのここですよね?」と確かめられてから腱鞘内注射を打って下さいました。
こちらもほぼ無痛!でした。

 
*1か月で完治!
 関節内注射、腱鞘内注射を同時に打って頂いたのは初めてでしたが、F先生によると、ステロイドの量は極少なので、ホルモン的には全く影響しないとのこと。副作用を極力抑えるようにしているため、その分効く効かないのスレスレのラインだと仰っていました。
 今回の経過は、
  2~3日後 50%痛み軽減
  2週間後  80%減
  3週間後  85~90%減
  4週間後  95~100%減
 という感じでした。
 効く効かないのスレスレということで、注射後10日ほどは、改善が着実に進むよう、自発的に極力手首の屈伸を避けるようにし、痛みが8割取れたあたりから少しずつ通常に戻しました。
その後残りの1~2割の痛みがすっきり抜けないのが気になり、完治させるのにもう一度注射して頂くか迷いました。
 次の受診の際経過を聞かれ、先生はもう一度打ってもいいですよ、と言って下さいましたが、「どうなんでしょう?」と迷っていると「まぁ、しなくて済むんだったらそれが一番いいんですけどね」との言葉でもうしばらく様子見しようと決めました。
 その後、本当にわずかずつ残りの痛みが減り、6月下旬以来完治しています。
 2度目を打たなくて正解でした。

*副作用
前回の腱鞘内注射でも少しありましたが、注射した部分に直径1cm程度皮膚に茶色いあざが出ました。
おそらく注射の副作用ではないかと思われますが、痛みもかゆみもありません。
ステロイドが2週間ほど留まって効くようなので、ある意味その証かもしれません。
そして、見方によっては極少量だからこの程度ですんでいるとも言えます。
 現在もあざ(シミ?)はまだありますが全く気になりませんし、何より確実に痛みがとれ、心底安堵しました。

*治療費のこと
余談ですが、注射代は自費でした。
到底保険診療の800円や270円レベルの技術や内容ではないので当然です。
 手術をすればそれでは済まず、しかも予後がよくなかったり、改善に時間がかかったりする方がブログを検索しているといらっしゃるようです。もちろん症状の度合や手術に至る経過は人により違うと思うので一概に言えないと思います。しかし、治療の侵襲度や効果の点から考えると、先生の注射は手術代と等価かそれ以上とみてもいいぐらいの価値だと私は思っています。
 そして実際は、自費とはいえ私にとってはかなりかなり良心的な治療費でした。



*MAXの注射
 上頚神経節ブロック注射の方は、エコーと長い針で交感神経にダイレクトに入れられるようになっているそうで、私も引き続き長い針でお願いしました。
 お薬が入ります、という合図の直後、左半分の頭が下から上へぬけるように一気に熱くなったのがわかりました。たぶんダイレクトに入ったのでしょう。
 「それです。この注射のMAXです。」とF先生。
ただしその分ちょっとノドにくるかもしれませんと言われ、しばらくすると確かにノドが枯れ始めました。一方で気が付くと耳鳴りがかなり高く小さくなっているのがわかりました。9割消失です!
 右に薬液が入ったときもすぐにわかりましたが、こちらは左ほどではありませんでした。
(右は短い針)

*爆睡そして昨年よりわずかにベターな耳鳴り
  耳鳴りの状態は注射直後の状態は夜まででしたが、変わらず低め安定が2週間は続いたでしょうか。
小さな波はありますが、昨年の今頃よりさらに音質が高く、細く、結果的に小さく感じ、◎の持続日数が伸びています。
 そして今回は初回のブロックを上回るほどの深い睡眠が得られました。MAXの注射が睡眠に劇的に効いたようです。
 最近また中途覚醒傾向で不眠症再発かと思っていますが、この日は一度トイレに立ったものの、トータル9時間ほども寝てしまいました。
 初回治療の熟睡の感動が蘇りました。頭の疲れが吹き飛び、あぁ脳が疲れていたんだとわかりました。ずっとは続かなかったのですが、睡眠リズムが改善されました。
 

57回目
*両方ともに副反応あり・・・初めて
 前回ホームラン級のブロック注射のおかげで、最高の睡眠だったことを報告すると、F先生は今日も頑張ってみますと変わらず全力投球の構えです。
 そして、その通り左は前回同様長い針での注射直後に左半分が熱くなり、耳鳴りも極少になり、今回は声が枯れると同時に左の眼がふさがり気味になりました。
 休憩を長めにとり、右側になりましたが、こちらも注射後しばらくして声が枯れ始め、目もふさがってきたので、待合室でしばらく休ませていただくことにしました。
 両方ノドに副反応が来たのはたぶん初めてのことだと思います。
 それだけ、注射の命中率が上がっているということなのでしょう。

*前回同様のキープ
 両方に副反応が出るほど、ヒットしているせいか、耳鳴り極少状態が直後にはっきり感じられ、寝るまで持続していました。翌朝はもどっていましたが、以前リバウンドを感じるような戻りでは全くなく、前回同様の経過だったので、特筆することはありません。
 命中率の上がったブロック注射に直後の反応が早く、また副反応も出やすくなりました。
 現状維持の耳鳴りがさらに下振れが減り、ごくごくわずかではありながらレベルアップしていると感じます。
 
 また今回は爆睡まではいきませんでしたが、それでもかなり深く眠ることができました。
 しばらく睡眠状態が改善されますが、残念ながら何週間も続かず、睡眠時間を確保しても中途覚醒になります。
 再発とも言えますが、薬を飲みたくありません。1昨年秋からの各週治療で一度完治した経験があるので、ブロック注射を弾みに改善したいと、すっかり頼ってしまっています。
 リスクと隣り合わせであることを忘れてはいけないと思いますが、これほど迷うことなく重ねられるのは、ひとえにF先生の安全性の追求によるところであると確信しています。