2015年12月7日月曜日

はじめに

 私(50代女性)は、2015年10月より、12年間あきらめていた耳鳴りの治療を始めました。
 2002年秋に右耳、2003年春に左耳の突発性難聴になり、右耳は回復しましたが、左耳は、幸運にも聴力に影響は出ませんでしたが耳鳴りが残り、以来ずっと続いています。
 
 今年9月末、手首の故障でF診療所を受診したことがきっかけで、院長のF先生が開発されたブロック注射が耳鳴りにも効果があるということを知り、可能性があるのなら治療をお願いしようと思い立ちました。

 発症当時から2年くらいは、耳鼻科での治療はもとより、鍼灸、漢方薬、サプリメントなどいろいろ試しました。しかしどれも私には効果はなく、いつしか、どこの耳鼻科でも言われた通り「慣れるしかない」というあきらめモードになり月日が経ちました。
 50代に入り、不定愁訴や不眠症で体調管理が難しくなり始め、それとともに耳鳴りも今までよりわずらわしい、きついと感じることが多くなっていました。
 あきらめたとはいえ、仕方なくつきあっている耳鳴りです。この治療法でわずかでも軽減してくれれば、どれだけ耳が、気分が楽になるだろうと思わずにはいられませんでした。
 
 ただ、私はブロック注射がどのようなものか、もちろん知りませんでしたし、効果があるといっても、自分の耳鳴りに対しては果たして効果が出るのか、出ないのか、どのくらいの期間がかかるのか(耳鳴りの期間が長いと長期戦も予想される?)・・・と思うと不安がよぎりました。
 しかし、何もしなければこの先もずっと耳鳴りとは付き合わなければならないことだけは確かです。ダメでもともと、知ったのだからやはり試してみない手はない、と考え決心しました。

 耳鳴りがあっても、直接命にかかわるわけでなし、それなりに生活できていれば平気という方もおられる一方で、とてもわずらわしく、精神的につらいという方も沢山おられるのではないかと推測しています。
 耳鳴りを、できるものなら消失、あるいは少しでも改善したいと思っていらっしゃる方々に、私の治療体験報告が少しでもお役に立てば幸いに思います。
 同時に、この上頚神経節ブロック注射は、耳鳴り以外にも、私のその時々の症状に思いがけない回復をもたらしてくれることがあります。それらのことも、あわせてお伝えしていきます。