2015年12月7日月曜日

上頚神経節ブロック注射の耳鳴り改善率

*治療成功率85.7%
 この頃、F先生のお書きになっている「日常損傷病学」というブログの中に、耳鳴り治療成績の投稿がありました。
(ご興味のある方は、こちらをご覧下さい)
 今年の症例による成績ですが、8割以上に改善があるというのは、耳鳴り治療をあきらめていた身としては、とても魅力的な数字です。今年に至るまでにも数十例の方の耳鳴りを治療されて、多くの方を軽快させてこられたようですから、実績があるものと思います。
 耳鳴りの状況は人それぞれなので、どの程度の改善をもってよしとするかの程度もいろいろだと思います。しかし、「改善する」ということ自体が、状況が変わらず慣れるしかないとあきらめている者には大きな希望になります。私もそこに希望を託しています。
 
*ブロック注射の効かない耳鳴りもある
 しかし一方で、この治療法が無効の症例も報告されています。それが私の目を引きました。
 つまり個別に実施してみないとわからないものの、ブロック注射で直り難い耳鳴りの特徴があると推測されていることでした。それは、
   ①耳鳴りの音量に変化がない。
   ②入浴などで耳鳴りが増大する。
   ③ブロック直後に耳鳴りの音量低下がない。
というものです。
 私の場合、②はあてはまりませんが、①に近く③は該当してしまいます。数の少ない無効例(10~20%)のグループに入ってしまっているように思えて、少々暗い気分になってしまいました。F先生は無効な治療を続けることはなさらないと思うので、もしかして早い段階でピリオドが打たれるのかな?などと考えたりもして・・・。
 それはともかく、無効の場合もあるということを医師、患者ともに事前に認識しておくことは重要だとあり、改めて心構えをしっかりしておかないといけないんだな、と思った次第です。

・・・とはいうものの・・・。すでにやや意地になり始めている自分を自覚しながら、正直なところ私は、続けていったら変わるかもしれない、耳鳴りが消失までいかずとも、小さくなったとはっきり自覚できるところまで粘りたいという気持ちでいっぱいでした。